岡田 長く光生塾にいる方なら
私の口から聞いたことがあるののではないだろうか
～したいは達成できないから
目標より1段もしくは2段階上の目標に対して
～する、～になる
と口にするように意識すること。
脳は恒常性を持つから
口にした言葉を言い続けられるように働く。
こんなことを口癖のように言っている。
今日はそれについて紐解こうと思う。
この働きは脳の脳幹網様体賦活系(RAS)という能力によるものだ
RASとは五感を通して入ってくる情報を
フィルタリングし必要な情報を抽出し、
意識へ送ったり、無意識の行動に反映させる神経のことだ。
例えば
電車や人混みの中など騒がしい環境でも自分の名前だけははっきり聞き取れた
電車で寝ていても、降りる駅になると目が覚める。
新しく車を買おうと思っているときに気になっている車がやたらと目に入るようになったり。
こんな経験はないだろうか？
これら無意識化の働きをしているのが脳幹網様体賦活系なのだ。
このRASを上手に利用することで
目的達成を加速させたり
学習効果を高めたり
生活の質を向上させることが可能になったり
このような良い方向に向かうことが出来る。
しかし、RASは自らの意識によって悪い方向に働くことも多い。
例えば口癖がネガティブな場合
RASはそのネガティブな言葉を口にし続けるための
情報を必要なものとして集めてしまう。
自分は出来ないと口にしている人が
些細なこともあれもこれも出来ないと嘆いてしまうのは
その些細なことを必要で重要な情報であるとRASが無意識に認識してしまっているからなのだ。
そしてこれは他者からかけられた言葉にも働く。
かわいいかわいいと言われている芸能人が年をとっても若々しい人が多いのは
他者からかけられる可愛いという言葉に対して、言われ続けられるように
RASが働くからである。
だから、世の中のお父さんたちは、しっかり奥さんにかわいいって言ってあげてくださいね。
お母さんは旦那さんに手伝いもしないダメな人とか言うと、RASが手伝わない方向に働くから
いつもいつも手伝ってくれる自慢の夫です。とか旦那さんの前でいろんな人に言いふらしましょうね。
理想の人にしたいのなら理想理想のポイントでいつもとか常にとかって言葉とセットでほめちぎるのがコツですよ
じゃあこのＲＡＳをどう利用すればよいか自分なりに考えてみます。
１．まずは脳に何が重要で必要な情報なのかを徹底的に刷り込みます
例えば志望校に合格したい。と言ってしまうと願望ベースになるのでＮＧです。
もっと具体的に志望校に上位合格する。と達成ベースかつ具体的に目標となるゴールを決めてください。
ダイエットなら痩せたいではなく、筋肉をつけながら健康的に痩せる。とかですかね
こちらは自分の体で実験してみます。はい。笑
2．ポジティブな言葉を口癖にする
前述した通りRASはネガティブな言葉にたいして、ネガティブであり続けようと働きます。
そのためポジティブかつ幸せであろうとするようにRASを働かせる必要があります。
勉強なら「自分は出来る。だってこんなに努力しているもん」とか「必ず合格できる。そのために今出来ることをやっているから」と達成できる＋根拠を口癖にする。もしくは保護者の方から「あなたは絶対できる。お母さんの子だもん」とか「～に合格するために努力しているね。これなら合格間違いなしだね」のような声掛けをしてあげてください。RASに達成ベースの目標とそのための努力や頑張りを継続させるための刷り込みを行うのです。
あなたが幸せになると決めたのなら。幸せすぎて最高のような言葉を口癖にするのもありです。
よく笑う人が幸せなのは笑い続けられるようにRASが働いているからです。
RASの働きをあなたの意識下で支配してしまえば、あなたは今この瞬間から幸せになるし、楽しくなります。幸せも楽しさも見つけるものでもなく与えられるものでもなく、自分自身で作るものです。おいしいご飯が食べれて幸せ。と言っている人は幸せ誰が何と言おうと幸せです。
おいしいご飯を前にして、彩りが悪いとか、接客が悪いとか文句を言っている人たちは、何かに文句を言うようにRASに支配されていると考えてください。気にしてみてみるといいですよ。どこに行っても文句を言っていて滑稽なもんです。
もしあなたが幸せでないと感じているなら、少なからず無意識化における不幸採取をRASがしています。普段の当り前の中で感謝できるものを探して、幸せ、楽しい、嬉しいとひとこと言う癖をつけてみてください。無理にいう必要はないですからね。普段気にしてなかったけれど、これって幸せだなと思えたものだけで大丈夫です。
３．目標を紙に書いて、達成した後の自分を想像して書き加える
目標を紙に書き出し日々目に触れるところに置きます。もちろん目標は達成ベースで、そしてその目標を達成した自分がどんな自分かを想像して、書き加えます。
よく目にするものは重要と判断されるのでRASが良く働きます。そして、未来を具体的に想像できるものをRASは優先的に処理するので、想像することをワクワクしながら行ってください。
４．小さな成功体験を積む。
目標に対してのプロセスを細かく分けて実行していきます。
ダイエットなら何キロ減ごとに好きなものを罪悪感なく食べる。とかがいいと思います。
勉強なら細かく分けた単元テストを100点合格していく、そして日程や時間も目標にしてよいと思います。
勉強は早く正確にが重要ですが、そのプロセスは正確からの早くです。
なのでまずは100点、つぎに5分以内などの目標を立てると良いでしょう。
時間設定に悩んだら、先生に時間計ってい解いてもらいそれを目標にすると良いでしょう。
まとめ
・脳は脳幹網様体賦活系(RAS)によって無意識の情報処理が行われている。
・目標や自身の関心を意識的に設定することでRASの情報を意識的に変えることが出来る。
・達成ベースかつ、根拠のある目標設定とポジティブな言動や思考がRASを最大限利用するためのコツ。
・目標を紙に書き、未来の自分を具体的に想像することで、より強力にRASを働かせられる。
このことから、面談等で、目標は〇〇点取りたいではなく、取ると言い切りなさい。
～したいは達成できない。痩せたいと言っている人は痩せずに、ずっと痩せたいって言っている。
だから～したいの目標より上のレベルを達成するという目標を立てること、とお話しさせていただいているのです。
あなたは今日この瞬間から幸せに楽しくなれるし、この瞬間から痩せていくし、この瞬間から頭が良くなりますよ。
だってRASを支配する方法を学び、自分自身の感情や行動を支配できるようになったのだから。