私の世界、あなたの世界、子供の世界

あなたは今幸せだろうか

あなたの見る世界はどんな世界だろうか

私にはわかるはずのない世界だ

その世界が構築されるまでの過程を私は知らない。

少なくとも今私は幸せだ

そして今後もその幸せは揺るがないだろう

なぜなら、私が見る世界には

いくつもの未来があり

その未来を構築するためのひとつの材料として私が存在している

そんな他者貢献の感覚を私は常に持っている

それはありがたい事に子供たちが与えてくれる

そしてもうひとつ大きな要素がある

それは私が自分の人生を自分自身で決定しているということだ

私は子供たちと関わる仕事がしたい

だからこの仕事をしている。

私は自分が体験出来なかった未来を見たい

だからこの仕事をしている

そして、人の成長という大きなエネルギーがいつも近くにある

だから幸せなのだ。

しかし、同じような世界に子供たちを連れていこうとは思わない。

だってそれは彼らのやりたいこととは違うかもしれないから

人は自分の足がある、自分の目がある

そして自分自身の世界を持っている

その世界は私が見ることの無い世界

子供たちが自ら創造し歩んでいく未来とも言える。

勉強はその世界を想像するひとつの材料だ

自らがワクワクする方へ進んでいく指針とも言える

しかし、その指針を手に入れる術が無ければ

子供たちの作る世界は酷く窮屈で光がないだろう

勉強なんかいらないと言う大人は何人もいる

でもそんな大人たちにこそ気づいて欲しい。

あなたは勉強しているはずだ

あなたの世界を構築するために何を学んだ?何が必要だった?

例えば大工さん、力仕事だから勉強なんてって言われることが多い職業だと思う。

でも木の切り方や、釘の打ち方、電ノコやカンナの整備の仕方、全部学んだんじゃないの?親方か師匠か独学かそれは知らない。でも学んだよね?勉強したつもりでいないだけで勉強はしているはずだ。

プロゲーマーだっていう人たち、ゲームしとけば勉強は必要ない?コマンドの打ち方とか組合せとか調べて学んで練習したんじゃないの?それはそれは夢中になって、それが勉強だよ。

でもね、子供たちは分からないんだ、自分が何をしたいのか、どんな仕事に就きたいのか。だって見た事ないんだもん。一言で大工さんだって色々あるよ土台作る人、基礎作る人、内装にこだわる人、家具を作る人。でもそれだって飛び込んで体験しないと分からない。飛び込んだ後自分がその中で何がしたいのかを選択するんだ。

だから、夢も希望もない子供は学校の勉強をしよう。自分が興味持ったことをスムーズに理解するための準備をしよう。好きなことに熱中して隅から隅まで調べて学び尽くすための基盤を作ろう。それが学校の勉強だ。

君たちが君たちである為に

あなたが誰よりもあなたの味方であるために

なりたい自分になるための障害が自分にならないように

準備をするんだ

夢も希望も目標も、そして自我も失った先にあるのは他人の世界の奴隷の未来だ。自分で何も考えず、自分で何も決めず、ただ親の言いなりになっている子供は親の世界の奴隷だ。

僕はそれを虐待だと思う。

子供は自由では無い

責任を取るのはいつだって親だ

だからこそ子供の責任くらい親がとる覚悟で

子供に任せろよ

それが子育てだろ

理想論で結構、綺麗事で結構

理想論も綺麗事も理想的に綺麗だから追う価値があるんだ

綺麗なことを眩しがって目を逸らし

面倒臭いと臭い物に蓋をし

その蓋をあけて面倒を見る気もないなら

子供に何か言う権利は無いよ

親の世界の奴隷にだけはしないで欲しい。

ま、そんな僕は白血病の治療の副作用で

子供は産めないので

何か言う権利もないなかも知れないな

そんなこんなで光生塾では定期テスト対策期間ですよっと

この期間が始まってから僕は子供たちになんの指示もしてないよ

子供たちが自分に出来ないものと向き合って

自分が出来るようになるために自分で考えている

今も目の前で黙々と頑張ってる話し声なんて1個もない

紙をめくる音とペンの音が心地よい

この子達が創る世界が楽しみだね。